たしか関西の方の話だったと思うのだけど、公衆トイレの入り口のピクトの男女の色分けが性的少数者への配慮に欠けるなどの理由で色分けを廃止したらしい。
毎回この手の話題で思うこととして、今回でいうところの性的少数者のそのなかでも本当にごく一部の声の大きいひとがその声の大きさで自分の意見を押し通したのだろうなということ。それどころか当事者じゃない可能性もじゅうぶんあり得る。
アンケートとったわけでもないので推測でしかないのだけど、なにもそこまでせんでもというひとがおそらく大半なのだと思われる。
そもそも男性のピクトが青、女性のピクトが赤というものでいうと、もともとシンプルな表現で情報を伝えるためのものにさらに色分けして補強しわかりやすさを出したものだと思うので、そのわかりやすさを補強していた部分が取り除かれるのだからシンプルに識別に難が出るということである。
たぶん物言いはついているのだろうけど、ピクトの形自体もスーツ姿の男性っぽいピクト、スカート着用の女性っぽいピクトというのは継続利用しているので単純にわかりにくさだけが残っている形なのでは。
女性だってパンツスーツを着用するし、男性でスカートを履くひともまあいる。でもそこを言い出しちゃったらピクトグラムで表現することそのものがそもそも難しくなってしまう。
あれこれ議論を重ねるうちに銭湯の男湯、女湯の暖簾くらいにわかりやすくばーんと大きな文字で男、女と文字で判断するというところに落ち着いたりするかもしれない。あとはその他も必要か。
マイノリティへの配慮ができるというのはとても素晴らしいことだと思うのだけど、線引きをどこでするかというところは悩ましい部分であると思う。
こういった議論がエスカレートしたいくと男女のシンボルとして目にする♂♀だってどちらにも属していない人間がいる以上使われるべきではないという意見も出かねない。
そして、男女を超越したプリンス(ミュージシャン)みたいなことになっていくのではないだろうか。
トイレの案内に掲げられるプリンスのロゴ。
当然入り口は男女でわかれることはない。全員同じ室内を利用する。
そうなってしまったらなかなかにして厳しいものがあるので、現状妥協案を考えるのだとしたら男女、それ以外ということになるのかな。
それ以外のところは色はとくに指定しなくてもよいから3つにわけることができるなら男女は従来通り青、赤で色付けしてあっても問題ないはず。
結局すり込まれたイメージカラーみたいなところもあるので、ぱっと見ですぐわかるというのが重要なのだ。
セブンイレブンは緑と赤、ファミリーマートは黄緑色、ローソンは青、みたいな。
トイレのピクトグラムもそれと同じような感覚でとらえていけたら機嫌良く過ごしていけるんじゃないかなと無責任に思っております。