普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

ピンときていなかった温暖化問題への気づきを得た

地球の温暖化で水位が上昇するということを聞いていて、それは大事だし防がなければならないことではあろうと思いつつも、いまいちどういうことなのかわかっていなかった部分があった。

それというのも南極と北極、両方とも氷が海に浮かんでいるだけのものと思い込んでいたからだ。

グラスに浮かんでいる氷がすべて溶けたところで浮かんでいた氷が水分に溶け出すだけで水位は変わらない。それなのになぜ氷が溶け出すのが問題なのだろうと結構大人になるまで疑問に思っていた。

実際のところ、北極に関しては上記の構造であるが、南極に関してはきっちりと陸地があり、その上に分厚い氷が形成されているので、それが溶け出してくれば当然水位が変わるのだということをかなり遅れて理解したのだ。いやはやお恥ずかしい。

とはいえ、それも漠然としたイメージでとらえていたのだけも、今日のお昼ご飯で鮮やかに腑に落ちる出来事があった。この間買ってきていたこの冷凍家系ラーメンによってだ。

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この商品は鍋にそのままぶっこむだけで、追加の水不要で火にかけるだけでラーメンが出来上がるというお手軽商品だ。パッケージ左下に注目して欲しい。

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スープが凍らせてあってその上に麺等のが可食部が乗せられているのだ。構造としては上下逆だが、これは麺は大陸、スープは氷塊ということになるだろう。

これを鍋に入れ、火にかけ弱火でじっくりスープを溶かしていったところ、じょじょにスープが溶け始め、じわりじわりと麺(大陸)がスープに沈んでいく様子が観察できた。これを見て「これか!」と膝を打ったというわけだ。

なるほど、こういうことか。これは海抜の低い地域はひとたまりもないし、地盤のゆるめの地域も沈まないにしてもただではすまない。

手抜きの昼ごはんから世界の危機をより具体的に感じ取ることができというのは思わぬ収穫であったといえる。

世の中わりとこういうことなのかもしれない。ニュートンだってリンゴが落ちるのを見てピンときたというし。小難しく説明するよりも生活に根付いた表現、現象で物事を説明すると腑に落ちやすいのかもしれない。それは人によって異なるので色々なパターンを用意しなければならなそうではあるけれども。

 

ちなみにこの冷凍家系ラーメン、きちんとおいしくいただけた。自分の中で冷凍ラーメンはある程度信頼をおいているのだ。

玉石混交のラーメン業界の中で家で気軽に安心感のあるラーメンが食べられるのはとても頼もしい。

僕もいっかい冷凍してもらえればほぐしたときななんかいい感じになったりしないだろうか。

戻した時しおっしおになってたりとかしたらそれはそれでウケるのでそんな技術も開発されて欲しいところだ。