普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

いらんもんを生み出すマシン、ドリンクメイトを購入

ここ1、2年くらい炭酸水がかなり一般的な飲み物として売られるようになったように感じる。これまでは割りものとしての存在であった炭酸水が常飲する飲料として台頭しているというわけだ。

流行りものに斜に構えるわりにはしっかり乗っかる僕としてはこれを見過ごせるわけがない。店頭で新製品を見かけるたびに結構購入していたのだ。

そして家電量販店に行くたびに家庭で炭酸水を自作できるソーダストリームに想いを馳せ、退店時に後ろ髪を引かれていた。

職場の定年派遣おじさんの家にはソーダストリームがあり、その有用性は相当なものであると確認できていたし、妻もソーダストリーム購入には前向きであったのでネットで買おうと何度も検索していたが、最後の一歩を踏み出せずにいた。明確な理由があったわけではないのだけれど。

ソーダストリームと曖昧な距離感を保ちながら過ごしていたある日、珍しく見ていたテレビでこんなCMが流れていた。(なんとなくの記憶なのでセリフの細かい言い回しはたぶんちがいます)

「ビールの炭酸抜けちゃったから入れ直してよ!」

なんと!ビールに炭酸を注入しなおすとな!?

それは死者に魂を吹き込むのと同じと言えるのでは。ていうかなに、水以外にも炭酸注入できちゃうの?

聞けばジュースでもワインでも、それこそウイスキーなどでも炭酸を注入できるらしい。そりゃあもう色めきたった。

商品名はドリンクメイト。ソーダストリームへの想いを飛び越えて一気にドリンクメイトのことしか考えられなくなってしまった。謎ドリンク作り放題。有り体にいえば遊べる一品であること間違いない。

もともと欲しかった炭酸メーカーに遊べる要素というブーストがかかったものを購入しない理由がない。我慢もできるわけがない。即Amazonで購入した。

ソーダストリームになかったのは遊び心だったのか。実直に炭酸を作り続けるという職人気質というのもとてもよいが、結局僕はチャラさのあるドリンクメイトに流れてしまった破廉恥おじさんだったというわけだ。

待つこと数日。届いたものがこちら。


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いやー、ようこそおいでなすった。これからは僕らとめくるめく炭酸ライフを一緒に満喫していこうじゃないかと挨拶がわりに作ったのがこれだ。

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炭酸麦茶。結構強炭酸めだ。

他にもおいしい炭酸飲料になりそうな飲み物は家にあったのどけど、いままで飲んだことがないものが飲めるという誘惑に勝てなかった。

誘惑に負けたものは大抵報いを受けるものだ。この強炭酸麦茶に関しても例外ではない。

全然おいしくないの、これ。なんかもうすっぺーんですよ。でも強炭酸だから喉越しだけは良い。そりゃ商品化されないわなという一品を作り出してしまった。

うまくいけばメッコール(韓国産の麦茶コーラ)に似たものになったりするかなというほのかな望みもあったが、完全に別物。生み出されてしまったことがギルティという出来だった。

しかしこんなしょうもないものを生み出せるというのがドリンクメイトの良いところであるとも言えると思うのだ。他では絶対に飲めない。

強炭酸麦茶の件で少々不安はあるが大本命であるウイスキーへの炭酸直注入も近日中に実施しようと思う。お酒ならまあ多少変な感じになってしまっても飲めば酔うことは間違いないし、なんだかんだで飲み尽くすと思うので失敗した時の対策もバッチリだ。

怒られない程度にドリンクメイトで遊んでいこうと思う。