普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

真面目なひとが作り上げる不真面目の味わい深さ

自動車免許をとりに行き始めたものの、5月は予約が取れず1度しか技能教習を受けることができなかった。

6月も半ばになってやっと定期的に予約を入れられるようになってきたのでこの土日は2日ともに教習所にいってきた。

まだまだ教習所内をぐるぐるとまわるだけで車に慣れるといったところを重視した内容である。が、正直慣れる感じが全然しない。公道なんぞで走れる日が本当にくるのかが不安だ。

まあ結局慣れという部分は大きいのだろう。聞くところによると免許取得者は日本国内で8000万人にのぼるという。それだけのひとが免許をとれているのに僕がピンポイントで取得出来なかったらそれはそれで面白いといえば面白いのではあるのだけれども。

教習所内を運転していると、路肩にバイクが停まっているのが見えた。

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なにに使われるのかはわからない。

この中でも一番右。

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なにかこう、素通りできない雰囲気を感じた。この写真からだとわかりにくいのだけど、テールランプ部がごってり変なランプがたくさんついており、違反車両の見本みたいなことになっているのかもしれない。実際のところはどうなのかわからないが、こういった官庁主体で運営しているところというのは色々なケースをシミュレーションしておかないといけないのでバリバリ伝説的なバイクも一例として用意している可能性はある。

それ自体は理屈としてはわかるのだが、大真面目に真顔でヤン車を用意しているのがおかしみを感じる部分であり、そしてそういった違法改造に造詣もなく、手探りで違法改造っぽいものを施すことにより、結果としてちんちくりんな代物が出来上がるというのが味わい深い。

生粋の育ちの良いお嬢様が親への反抗心をあらわにするために間違った方向性でヤンキーファッションへ突き進み、ヤンキーとかけ離れたただのエキセントリックな格好にたどり着いてしまうというようなところに似ているような気がする。hitomi(歌手)のSAMURAI DRIVEのときのPV衣装みたいな。

こんなんばっか気にしてるから運転に身が入らないのかもしれない。真面目にやりやす。

念のため言っておくと写真は教習時間外に撮ったものであるということは主張しておきます。

まだ数回しか乗車していないが、考えてみればいくら教える立場、教わる立場であるとはいえ、ほぼ見ず知らずのひとと小一時間車の中で二人きりになるというのは特殊な状況だ。コミュ力の高いひとであればさほど問題でもないのかもしれないが、僕はコミュ力激低、サイズ感で言ったら豆、豆の中でもコーヒー豆、いやもしかしたらゴマくらいのコミュニケーション能力であるため毎度緊張する。そしてその緊張がやわらぐことなく教習を終える。

教官の心象はいかばかりかと気になるところではあるが会話でそれを引き出すことはなかなか困難だろう。

バイクの違法改造の参考としてもらうためた賄賂としてチャンプロードでも渡しておくか。

都内の教習所で異様に違法改造のバイクのクオリティが高い教習所があったら「あいつやったな」と思ってください。