今さらも今さらといった感じではあるが、自動車免許取得を考えている。というか取得に向けて動き始めた。
教習所のWebサイトを確認し、必要なものの中に住民票の記載があったため、今日は休みをとって区役所に行くことにしていた。
身支度を終え、いざ出かけようかというところで一抹の不安がよぎる。
区役所まで行って住民票をとってきたはいいけど、実は他にも必要なものがあってもう一度休みをとらなければいけなくなってしまうとかあり得るのではないか。自分はそういうことをやりがちな人間だ。
こういうのは聞いてしまうのが早い。教習所に電話をかけ、必要なものの確認を行った。
サイトに記載してあるものだけで良いそうだ。まあそりゃそうか。載せてないのに実は必要なものがありますとか入所させる気あんのかという感じである。
昨今のコロナ的事情から教習所の入所受付も予約制らしいのでついでに予約もしたのだけど、電話口の方の説明で大学を通すとお安くなったりとかありますよと言われる。
もしかして学生と思われているのかなと思ったが別に申し込む内容は一般のものでとお願いすればよいだけの話なので特に否定もせず話を進めていたところ「学生さんですか?」とダイレクトに聞かれた。たぶん話し方がふにゃふにゃしていて到底社会人とは思えなかったのではっきりさせておきたかったのだろう。すまないことに社会人だ。そしておじさんだ。
確認事項も済んだことだしと、いざ区役所へ。
役所の手続きというのはとにかく時間がかかるものという印象だったのだけど、驚くほど短時間で住民票をゲットした。のだけど、身分証を提示したときに窓口のひとにめちゃくちゃいぶかしげに二度見された。あれはなんだったんだ。名前と見た目、あってないなーとか思われたのだろうか。
こちとら40年以上この名前でやってきているのだからたぶんこの名前っぽさがにじみ出ているはずである。なんならにおいたってすらいるだろう。
もしかしたら年齢か?40過ぎのサンオツが平日昼間からなにやっとるのかという目だったのかもしれない。こちらのほうがリアルだ。
そうはいっても提示しているものは本物だし、本人がとりにきているのだから住民票はすんなり出てきた。
そして帰るかと出口に向かっていたところ、なにやら撮影スポットがあるらしく、複数人が対象物を写していた。
オリンピックの聖火リレーのトーチなのだそうな。
まったくオリンピックに興味がないどころか、ほんとにやんの?くらいに思っていながらもいつでもあるもんじゃないしせっかくだからと撮っておいた。ミーハーっぽいんだけど、ミーハー心とはまたちょっと違うひねくれた感情が含まれた一枚であることをお伝えしておきたい。
しかしまあオリンピック、本当にやるのなら世紀の大コケイベントになるのは間違いないわけで、それを見られるという意味ではドキドキ感をもって迎え入れることができる。
やっても地獄、やらなくても地獄という阿鼻叫喚としかいいようのない、イベント主催経験者なら胃に穴どころか胃ごとなくなるくらいに胃酸がでる状況だ。
そんなことを思いながら区役所をあとにし、お昼ご飯を求めてさまよう。
自分でもなにが食べたいのかよくわらないままふらふらしていると、路地をはいったところに大きくらーめんと書かれた看板が見え隠れしていた。そしてそのお店には数人の行列が。
またラーメンもなと一瞬迷いはしたが、人数もそう多くないし、昨年並んで食べたラーメンはとてもおいしかったという成功体験から列に加わった。
それに家系ラーメンと書いてある。家系は好きなので普通くらいのものが出てきてもそれなりに満足するだろう。
そう思いながらもそれほど待たずに入店、出てきたのがこちら。
これがめっぽううまかった。なんというかちょうど良いのだ。武道家系みたいなガッチガチの味濃い系のもおいしいにはおいしいのだけど、食べ進めるうちに疲れてくるところがある。このラーメンはそのあたりちょうど良い濃さだった。
あと麺が好みだったのも高評価のポイントだ。他の家系とちょこっと違う感じであった。どう違うのかはうまく説明できないけど、多少つるっとしていたような気がする。気がするだけなので全然違うかもしれない。
満足した気持ちを保ちながら帰宅し、店名を調べたところ結構人気店っぽかった。五丁目ハウスというお店だったのだけど、検索するとき「ごちょ」まで入力したら店名がサジェストされるくらいなのでそういうことなのだろう。
おいしいものを食べられたし目的も達成したしなかなか有意義な休みであった。
酒由来と病気以外できちんと用事があって休みをとったのはもういつぶりやら。こうしてタスクをこなすのは気分がよい。これで天気がよかったらなおよかったな。
実は教習所の入所受付は明日だ。しゃっきりとおじさんらしく振る舞っていこうと思う。