普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

味濃い村発展の兆し

新年度初の在宅勤務。といっても曜日で決めていることなので「よし!新年度はりきって在宅勤務!」という気持ちはいっさいない。いつものようにぬるりとスタートした。

ただ、新年度から少し体制が変わったのでいつも通りというわけにもいかず、様子をみながらおっかなびっくり仕事をした。

昨日はまだ初日だったのであまり仕事も振られていなかったが、今日は早速めんどうそうな話を振られ、ボヤレベルながらも火の気を感じたので月曜からは炎上に至らないように動かなければ。

 

ここ最近はお昼が近づくにつれて昼食が決まらずにあたふたすることが多いのだけど、今日は珍しく方向性が定まっていた。

その方向性とはカレーである。カレー一択。しかも店まで決めていた。最寄駅にある100時間カレーという、文字通り100時間煮込んだカレーを提供するチェーン店だ。

以前にも食べたことがあり、そのときの感想としては「塩気の強いカレーだな」という感想であったのだけど、なんだかその感じをまた味わってみたくなり、テイクアウトとし、家でゆるりと食べた。

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容器と配置のせいなのかわからないけれどもどことなくかつて想像していた宇宙食っぽさがある。それぞれの宇宙食観があると思うのでそうみえないひとはガンダムに出てくるレーションとか一回みてもらうといいと思います。

久々に食べた100時間カレーの感想は「やっぱり塩」であった。ただ、前食べたときと違う感想も感じたのである。それは「これ、カレーってよりソースなんじゃないかな」という感想だ。

妻と連絡をとりながら食べ進めていたところ、「オムライスに合いそう」という話になった。そこで腑に落ちたのだ。ハンバーグとかオムレツにかかってるやつだな、これ、と。そうなればこれはカレーというよりソースだ。そっち視点で考えると非常に塩梅がよい。考え方ひとつで食への向き合い方も変わるものである。

ただカレーのお腹はちょっと満たされたとは言い難い結果になってしまったのだけれども。

たしかこのチェーン店はなんかのカレーグランプリをとっているとかだったと思う。そして別のカレーチェーン店もまた別のなんかのグランプリをとっているのだけど、両店に共通するのは塩気の強さだ。

世の中のカレーを審査するひとというのは結構味濃い系のひとなんだろうか。それとも、審査って一人前を食べることはまずないだろうから少量を食べる。そうすると味が濃いもののほうがインパクトは強いしおいしく感じるから味の濃いものがうまいとされ、グランプリに輝くのかもしれない。

ラーメン二郎とかも三口めくらいまではものっすごくおいしく感じるのだけど、最後の方はもうほぼ修行になるからな、僕の場合。

でも世の中結構味濃い村の住人って多いのかもしれないな。人数多くて村じゃなくなってるかもしれない。味濃い市。

カレーは自宅でつくってもたいていおいしく作れるけれど、よそのカレーも食べたくなる。個人的には喫茶店のカレーを推したい所存。あれぞよそのカレーだ。よそのカレーというかひとんちのカレーそのものなのでふわっとした気持ちになってよい。

まれにカレーをおいしく作れないというひとがいるらしいが、それは相当なレアケースなのでもう特技だと思ってもらって前向きな気持ちで日々を過ごしてほしいと思う。一発芸といってしまってもいいだろう。誰もができることではないし。

世の中できないことが逆にすごいみたいなこと、あると思うんですよ。皮肉とかじゃなくて真正面から感心するというか。個性ともいえるのだろうし。

とかなんかスピリチュアルな先生みたいなこと言い始めてしまったのでちょっと心を汚してきます。