普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

かつてのスクールカーストが心をざわつかせる

「マックの女子高生」という、テンプレートというか、インターネットミーム的なものをツイッターを目にすることがある。大概は女子高生2人組が世間に対して痛烈な正論を言うというのがパターンだ。

しかしこれはネタであり、女子高生は実在しないとされている。女子高生というところがポイントなのだろうけど、それって女子高生はきちんとした考えを持っていないというのが前提のイメージとしてあるから生きてくる設定である。女子高生のイメージってそんなものかなと思わないでもないが、ウケているということはそう感じているひとが多数派ということなのだろう。

今日、「ラーメン屋の男子校生」を見た。

在宅勤務の昼休み、近所のラーメン屋に行ったところ、いつもは結構空いているお店なのにやけにひとが入っているなと思ったら男子校生たちがテーブル席で食事していたのだ。

男子校生たちは元気いっぱい。というかちょっとやかましいくらいににぎやかに食事をしていた。

僕は学生時代にスクールカーストが底辺だったので、そういったイキり気味な男子を見るとなんとも味わい深い気持ちになり、大人になってよかったとつくづく思うのである。

男子たちの食事も佳境にはいったと思われたところ、ご飯の連続おかわりタイムがスタートした。このお店はご飯食べ放題らしく、それに乗じて男子たちがほぼ悪ノリでご飯を大量に食べ始めたのだ。そして「お前やばくね?ギャハハ」的な感じになっていった。

あー、あったなー、こういうノリ。スクールカースト上位のひとがおもしろいと思ってやるやつだ。と、大人になったというのに仄暗い心の位置からしか男子たちを見ることができなかったが、あのノリが抜けないひとって大人になってからめたくそにおもろくないんだよな…とも同時に考えていた。芸人の流行りのネタとか平気で日常会話に織り交ぜてくるようなタイプになるぞ、あれは。

いつだったか誰かが女子高生が年上男性と付き合う話はよく聞くけれども、男子校生が年上女性と付き合う話は聞かないということを言っていた。

そらそうだ。としか言いようがない。あれだもの。あの感じをかわいいと思えれば心をがっちりホールドできるのだろうけど、世の中の女性はあれを容認できるひとばかりではないだろう。

そして苦みばしった気持ちが心にしみわたりきったところでラーメンがきた。

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嘆きのとんこつ味噌 ルサンチマン

ラーメンをすすっていると、男子たちが大きな声で「ごちそうさまでした!」と食器を下げて退店していった。

あの挨拶がしっかりしてる感じといい食べっぷりといいたぶん運動部だな、彼らは。ますます僕とは程遠い人種だ。

まあ実際のところ僕もこんな年齢なのでさすがに男子たちを本気で疎ましく思うようなことはなかったけれども、学生時代のスクールカーストはこの年齢になっても心をざわつかせるものなのだなと思った次第。

逆ってどうなのだろう。スクールカースト超上位だったひとがスクールカースト底辺の子を見て何か感じるのだろうか。

そして学生時代底辺だったひとが成功したのを見てどう思うのだろうか。

そういうのも興味深いな。残念なことにスクールカースト上位のひととの人付き合いがないのだけれども。

でも、気のあうひとびとが結局そうだというのだから、大人になったらこういうところ楽だなと思える。

ああいう子たちみたいのと僕みたいなのが一緒の箱に入ってるなんて、学校というシステムはすごい。

 

結論「ラーメン屋の男子校生」は実在し、ご飯食べすぎる。

流行るわけないわ、こんなん。