食に対してはリベラルでありたいと常々思っている。前からわりとその傾向はあったが、透析をはじめてからより顕著になったように思う。
好きなものを好き放題食べられるわけではないので、一食の重みが増してくる。そうなるとせっかくだからいろんなものを、もっと言えば少量でもいいから珍しいものを食べてみたいと思ってきたりするわけだ。
そんなになか、先日「肉のサラダ」と称されるアジアの料理があるという情報を入手した。そしてそれはおいしいらしい。名をラーブといい、カルディに売っているそうだ。そういう話にすぐ影響される僕はすぐさまカルディに走った。
そして手に入れたのがこちら。
あのへんの料理っぽいなーという見た目である。あのへんていうのはほら、あのへんだよ。左下って感じの。
実際のところタイの料理らしいのでやっぱりあのへんだった。
このラーブ、茹でたひき肉だけ用意すればあとはシーズニングパウダーなどを混ぜるだけというのもよいところだ。作り方が適度に雑でよい。しかも袋の数が多いのもなにか心をくすぐるものがある。
番号まで書いてあって、なんだか「配合」って感じがする。面倒がって袋からばさーっとひき肉にかけていたけど、ひとつひとつ小さなガラスの器に移してから混ぜていったら3分クッキングとかの料理番組っぽさがでてよさそうだ。
ちなみに粉のイメージとしてはこんな感じ。
一気に味への期待度が下がってしまうかもしれないが、あくまでも粉のイメージということで。
そうして出来上がったのがこちらになります。
シーズニングパウダーにはライムの粉もあって、それがかなり大量に使われている。でもそのおかげで日本ではたべないよなーという風味を醸し出しまくっているのだ。シンプルにうまい。バゲットに挟まっててほしい。
これは酒だ。酒を飲むつもりはなかったのだけど飲んでしまった。そのくらいにつまみ力が高い。
ただ、肉のサラダと言われていることについては食べてもいまいちピンとこなかった。お店で調理されたものを食べたらまた感想は違ってくるんだろうか。
この間のピカタといい今回のこれといい、自分の意思ではなく料理主導でお酒を飲んでしまっているというのは大いに問題だ。もっとお酒に対して主体的にならなければ。お酒に対して主体的というのがどういう状態をさすのかいまいちわからないけれども。
ラーブの入手先のカルディといえば輸入食材のお店としてもうすっかり定着しているわけだけれども、なんとなく食品界隈のビレッジバンガードみたいなイメージを持っている。
なんというんでしょうな、店員さんとかお客さんとかの感じのなのかな。めちゃくちゃ利用しているし、ありがたいとも思っているのだけど、なにか心のひっかかりを感じたりするのだ。そもそもビレバンにだってなんのひっかかりをかんじているのかという話だけれども、スーパーに買い物に行くのとカルディに買い物に行くのではあきらかに心構えが違うのだ。
どういうことかというと、齢40過ぎにして僕がこじらせまくっているだけの話なのである。
このままだとこじらせ自意識のせいで青山とか中目黒とか、おしゃれそうなエリアに足を踏み入れただけでそのおしゃれさに耐えきれず指先から壊死して朽ち果ててしまうかもしれない。
食べ物に対してリベラルでありたいとか言ってないで、まずはここからですわな。
改善策を模索してこうかと思います。