先日までデスストランディングというゲームで配達、資材運搬とゲーム内で汗水たらして労働していたのだが、それも終わりを迎えた。
要はゲームを普通にクリアをしたという話で話をである。円満退社ともいえるだろう。もう風雪吹き荒ぶ雪山を行軍しなくてもよいのだ。あれはリアルだったら矛盾脱衣案件間違いない。
ちなみにこのデスストランディング、エンディングシーンについてあれこれと取り沙汰されている。端的に言うとめちゃくちゃに尺が長い。エンディングをまるっと通しで見てたら2時間くらいあった。
僕は休日の昼間にエンディングを迎えたので長いなと思いつつすべて見届けたのだけど、寝る前とかにうっかりクリアしたら次の日に影響を与えるほどには睡眠時間が削られる長さだ。忙しいひとに向かないエンディングである。
もしこの記事を見ているひとで、これからエンディングを迎えるというひとがいたらそれなりの時間の余裕、強い心をもって臨んでいただきたい。
言ってみれば退社の手続きのようなものだ。退社式と言ってもいい。やめますね、はいどうぞじゃ素っ気なさすぎるだろう。向こう(ゲーム)もそれなりに労を労ってくれているのだ。こちらも真摯に向き合おうではないか。なにせワンオペで広域的な物流を担っていたのだ。丁重に扱われて然るべきである。
次のひと決まってないけど辞めちゃっていいのかな、などと考えてはいけない。退職が決まっているのにそれまでに後任を探せていない向こうが悪い。そういうふうに思わせるところがブラック企業風でだな…なんの話になってしまったのか。
とにかく無事退社(クリア)をし、労働の日々から解放されたのだった。ゲームだけどな。
そうして今はまた新しいゲームを手に入れた。
なんのゲームか。
米作りだ。
また働いている。物流の次は農業だ。
普段は自分でもちょっと引くほど自堕落な人間だという自覚はあるが、ゲームの中ではワーカホリックかと思うくらいに勤勉だ。めちゃめちゃゲームやってるだけとも言えるけれどもそこんとこはそう感じたとしても心の中だけで謗っていただきたい。笑顔で怠けていきたいんだ。
ちなみにゲームの名前は「天穂のサクナヒメ」というゲーム。
キャラデザインなどはかなりキャッチーというかまあアニメ的というかそういう方面ではあるのだけど、米作りに対する作り込みがすごい。
「攻略サイトは農林水産省の公式サイト」とまで言わしめた、ともすればちょっとどうかしているゲームなのである。
米ばかり作っているわけでなく、鬼退治したりとかそういったフェイズもあるのだけど、ゲームをやればやるほどに米作りをしっかりしなければという気持ちになる。
なにせ良い米が出来ると主人公の能力が上がるのである。毎年少しずつ米を改良していくごとに主人公も強くなる。「米食って元気!」を地で行っているのだ。
現在鋭意稲作中であるのだけど、良い米を作るために考えることって驚くほど多岐にわたるのだなと思わされている。
種籾の選別の方法、その精度、田植えの時期、肥料のあげかた(肥料も自分で調合する)、水の量、合鴨農法の導入要否、刈り取りの時期等々…本当に様々な要素を考え抜いて、トライアンドエラーを繰り返して良い米というのが出来上がるのだ。農家のみなさん、ほんとすげえな。
お金出したくらいでおいしい出来の良いお米を食べられているのってめちゃくちゃ贅沢で幸せなことだ。そんなことまで思わせてくれるゲームってそうそうない。
ちなみにゲーム内で何年か米作りをしていてそこそこ米の質もあがってはきたのだけど、正直まだよくわからないまま毎年米作りにのぞんでいる。僕のような人間が米農家じゃなくて日本のみなさんほんとによかったなと感じる次第です。
まだ凶作には見舞われていないのだけど、これ、そんなことになったらもう心のダメージ半端ではないな。
そんな僕のご飯事情ですが、最近ラーメンばっか食べてます。
軽薄ぅ