普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

知らずに手にしている未来

ここ最近のテクノロジーの進化は目まぐるしい。気づかないうちに自分が未来のツールを手にしていることだってあるのだ。未来とはそういうものだ。知らんけど。

なにを鼻息荒くしているかというと、Google Lensというのがすごいのだ。知らない間にGoogleフォトの機能の一部に追加されていた。

どんな機能かといえば、単純にいうと画像検索機能なのだけど、その精度がすごい。

調べたい対象を撮影、もしくはあらかじめ撮影されたものをGoogleレンズを使って調べるのだ。写真をタップするだけで分析をはじめるので大変にお手軽である。

フォルダ内のラーメンの写真をタップすると、Google検索でお店の名前が出てくる。僕のカメラロールには本人もどこで食べたかちょっと曖昧なとんこつラーメンの写真が結構はいっているのに、それを当ててくるのだから驚いた。

さすがに100%ではないにしても、数多あるとんこつラーメン屋のなかでドンピシャであててくるんだからすごい通り越してちょっと怖さすらある。ラーメンだからいいけど、ものによっちゃえらいことだ。

でもこういうのというのは結局は使い用ということなので、服を探すのなどは格段に便利になるだろう。似たテイストの服がすぐ見つかる。

先週末はおもしろがって色々なものをこのGoogleレンズを通して調べていた。自分のカメラロールから画像を選んでいるので答え合わせみたいな感じで感心しているだけだったのだけど、たまに天下のGoogle氏もすっとぼけた答えを返してくることがあって安心した。

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「アラジンに変身♪タオルでターバン」て。

そもそも、元の写真がトリッキーだったか。そこはこちらに非があるかもしれない。

ソースせんべいに梅ジャムを塗った写真というのが広いインターネットの大海にあるはずもなく、それでもまじめに任務遂行をと候補を出してきてくれただけありがたがるべきなのか。

せっかくなのでターバン画像を辿ってみたらどうやらどなたかの手作り作品のようだった。この方もまさか自分の作品がソースせんべいに梅ジャム塗ったものと並べられているとは思わないだろう。なんかちょっとごめん。

 

それにしてもこの梅ジャム、ケミカルすぎやせんか。今さらも今さらではあるけれども。アクアフレッシュとかのほうがまだ食べられそうな色合いしているとすら思えるケミカル具合だ。

随分前に見聞きした話では日本で梅ジャムを作っているのは一社だけで、しかもその一社も製造を止めたということだったと思う。

その梅ジャムはもっとすり潰した梅ペーストみたいなものだったよう気がするのだけど、梅ジャムの志を継ぐものが現れたということなのだろうか。ぶりっぶりにケミカル要素を盛り込んで。

これが現代のやりかたっすよー、とかいって古き梅ジャムをまったく無視した製法になっているのかもしれない。

最初こそこの派手なビジュアルにお客さんも飛びついたが、徐々に目新しさもなくなりお客さんたちはかつての梅ジャムを求めはじめる。

そして閉鎖したはずの工場は再開され、ひとびとはかつての味の梅ジャムへと群がり、新梅ジャムの生産者はその様を見て過去を否定することなく現代の技術との融合が大切なことだと学ぶのだ。

と、いった美味しんぼみのある話を期待したい。絶対ないうえにそこまで梅ジャムに思い入れもないのだけれども。

 

この調子でGoogleレンズと駄菓子の相性を確かめていきたいと思う。

いや、思ってないな、これ。