普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

おいしそうに写真がとれない問題

今日は成人の日だ。成人の日でもあるのだけれども、鏡開きの日でもある。行事食シリーズ更新の日だ。

鏡開きで食すものはおしるこ。

鏡開きというと本来は神様にお供えしたお餅をおろし、1年の無病息災を願ってありがたく食べるというものなのだけど、神様にお餅をお供えしていないどころか鏡餅ですらない。棚に置かれたお餅を個包装から取り出し、オーブントースターで焼き、インスタントのおしるこに放り込んで特に何かを願うことなく無表情でたいらげた。

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写真をとってみたものの、見返してみるとおしるこってこんなんだったっけという写真になってしまっているなと思う。タールに沈みかけている氷塊のように見えなくもない。

端的にいうと全然おいしそうに見えない…けれどもまあおいしかったんですよ、ほんと。これ前回の七草粥のときも言ってたな。

写真を撮るセンスがない、盛り付けのセンスがない、もしくその両方を持ち合わせているというのが主な理由ではあると思う。

以前に居酒屋のキッチンでアルバイトしていたときも料理そのものはきちんとできるようになっていったけど、盛り付けに関しては店長からディスられまくっていたからな。そして成長することなく終わってしまった。空間を把握する能力などが関係あるのだとしたらその能力がかなり欠如しているのかもしれない。

考えてみれば写真を撮ることだってその能力が必要になってくるな。ついでにいうと絵、字が下手なのも関係がありそうな気がする。

そうか、空間把握能力を鍛えればもしかしたらそのあたりが解決していくのかもしれないのだな。行事食を通して新たな課題を見つけてしまった。タールに氷塊を沈めている場合ではなかったな。2021年の密かなる目標としよう。そしてデスクの角にしょっちゅう腰をぶつけることがない年にする。

 

成人の日よりも鏡開きということでまったく成人の日に関係がないみたいな書き方をしていたけれども、今年は実はそうでもない。

甥が成人を迎えたのだ。ほんのちょっと関係者である。今の世の中的に直接会ってというわけにもいかないので昨日はビデオ通話で近況を尋ねるなどし、甥の成人を祝った。男のひとの顔立ちになってきたなと感慨を覚えたけれども、育てた姉はより多く思うところがあっただろうなと思う。

僕自身は成人式などといった成人関連のイベントはまったくもって通っていないのだけど、思い出もあるにはある。

その当時付き合っていた彼女が地元の成人式にでるということで実家に帰ったものの、肝心のスーツを忘れていってしまったのだ。大あわてでスーツを送ったものの、彼女の実家が山の上のほうにあり、その年はかなりの積雪だったため宅配業者が配達を断念せざるを得ない状況となってしまった。たしかそのとき僕は帰省していて、東京に戻る日を繰り上げて対応したんじゃなかったかな。いやあ、なんともどんよりした思い出だ。

 

話がとっちらかってしまったけれども、ひとまず鏡開きの行事食はクリアだ。

今度は15日の小正月に小豆粥が待っている。さらっと小豆粥といってみたものの食べたことどころか見たこともない。便利なインターネットに頼りきって向き合っていこうと思う。