行事食をコンプリートすると高らかに宣言した2021年。1月7日は七草粥の日ということなのでスーパーへ七草の調達へ向かう。
七草粥を食べるのは今回が初めてではない。スーパーで七草セットが売っているのを見かけて以前興味本位で食べたことがあるのだ。なので、今年も当然のようにスーパーでの調達となる。
が、なかった。売っていた痕跡すら確認出来なかった。これは誤算だ。行事食イヤー、いきなり終了か、などと若干おろおろしてしまったが、野菜コーナーを眺めているとなんか「それっぽい」感じのものがわりとあることに気づく。
考えてもみれば、元々七草って雑草に毛が生えた程度、なんならほぼ雑草なのではというものまで一員として加えられている。それを考えればスーパーの野菜コーナーで売られているそれっぽいものなど元祖七草からすればほぼブルジョワだ。
そう思うとなにも元祖七草にこだわらなくてもよいかという気持ちになる。早速お粥に向いていそうなものを見繕って帰宅した。
そうして選ばれたメンバーがこちら。
公園の芝でもはがしてきたんかというくらいに草感を出している。調理中、具材を切って揃えれば揃えるほどに野外調理でまな板のうえに嫌がらせで草をばらまかれているような状態になっていく。そんなこと言うと実体験みたいに聞こえるかもしれないけれども、やったこともやられたこともないです。
それにしてもうえの写真だとどれが何だかわからない。というか4種類くらいしかなくないかこれ、とすら思える。
なので補足画像を用意した。
注釈をつけてもまだわかりづらいけれども、こういうのは雰囲気よ、雰囲気。イキフンね。
一応説明すると水菜、豆苗、ネギ、三つ葉、かいわれ、人参、大根だ。大根は元祖にも参加しているのでこのなかでのヒエラルキーは格段に上だ。インディーズバンドにメジャーで活動中のメンバーが加入とういうような状況となる。ポテンシャルは高いのだ。売れるぞ、こいつら。
なかなかひょろいメンバーが集まったものだと思うが、そのほうが「らしさ」があるかなと思っての選抜だ。人参とかネギとかに関しては家にあまってたのがあったからというのは内緒です。
それでもなんとか七種類そろえたのでこれは一応七草粥はクリアということでいいだろう。
肝心の七草粥なのだけど
なんだか全然おいしそうにみえないけどきちんとおいしかったです。
お粥ってどうやったらおいしそうにきれいに撮れるんだろう。何をどうしたってお粥である以上、スタンスはびちゃびちゃ食品なので難しい。これなんかもまだ三つ葉をうえから散らしただけマシというもので、何もなかったらちょっとアレだ。ちょっとしたアレだ。
とはいえ、合いそうなものをぶちこんだので食べ物としては正しいと思う。
ちなみに元祖七草にはおせちなどのようにそれぞれ意味があるらしい。そのうえ七草粥を作るときの流儀すらあるのだという。
そのあたりのことが書いてあるサイトがあったのでぜひ見てほしい。へーと素直に感心した。
それなりに満足したのだけど、元祖七草も実は結構食べたかったというのが本音だ。あの泥臭い感じ、結構好きなんだよな。
来年はゲットしよう。