普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

ことぶきあうという言葉

「ことぶきあう」という言葉をご存知だろうか。

僕は知らない。というかたぶんそんな言葉はない。ではなんなのかというと、寝入る直前に夢と現実のはざまで僕の脳内で放たれた言葉だ。誰も知っているわけもない。

どういう状況で使われたかまでは覚えてないのが悔しいところではあるが、おそらく寿(ことぶき)が元となっている言葉なのだろうと推測され、ことぶき→ことぶく、というように変化したものと思われる。わかりやすいところで言えば輝き→輝くみたいなことだろう。

そこに自分以外の人物がからむことによって「ことぶきあう」ことになるわけだ。輝くで言ったら輝きあう、だ。なんか意識高いな。

そもそも意味は?という話になってくるわけだけれども、たぶんめでたい言葉なんだろうと思う。なにしろ元が寿だ。めでたいことがあったときにことぶくのだろう。はりきってことぶいていただきたい。そして互いにことぶくことによってことぶきあうのだ。よし、全然意味がわからないな。

今回は上記のような造語が生まれたわけだけれど、寝入り、もしくは夢の中では発想が自由だ。自由すぎるといってもいいくらいだ。こんなこと思っていたのか、自分はと眠りから覚めたときに考えさせられるものがある。

以前見た夢で僕はデパート屋上のライブステージのような催しを見物していた。そのステージには3人組のアイドル。アイドルらしい曲を歌っており、ポップな曲調をこう歌い上げていた。

100パーセントメコンデルタ、と。

そこで目が覚めたのだけど、寝起き一番の感想が「なに…それ…?」であった。全然意味がわからないけれど、脳内ではたぶん100パーセントメコンデルタという語感がよいと判断されたのだろう。どういうセンスしてんだ、おれよ。いまだに今はわからないし、実際に100パーセントメコンデルタという言葉を日常生活で耳にしたことはない。

またあるときは夢の中で流行を追いかけていた。実生活では流行り物に便乗することにどうにも気恥ずかしさを感じ、興味ないフリなどしてしまうところがあるが、夢の中の僕は流行り物を手に入れるのに必死であった。なにしろ品薄で手に入らないのである。

爆流行りしている商品は「チートスケース」。あのスナック菓子のチートスを入れるケースであり、しかもチートス一本のみ収納するという収納という言葉の意味を考えさせられる商品だ。

チートスケースを腰からぶら下げるというのがトレンドであるという情報も夢の中では繰り広げられていた。もう好き放題やってんなとしか言いようがない夢である。

ここ数年でインパクトのある夢といえば上記2件で、最近そんな変な夢を見ないなと思っていたところに冒頭のことぶきあうだ。100パーセントメコンデルタだのチートスケースに比べたら若干の知的さは出てきたかもしれない。他人に話したらどれも変わらないかもしれないけれども。

他人の夢の話がつまらないという向きもあるが、夢らしい夢、現実離れした夢というのは聞いていても結構楽しいものだと個人的には思う。

確か妻はヒーローもののように空を飛ぶ高田純二に追われる夢をみたといっていた。素晴らしいなにそれ感である。

ぶっとんだ夢を見ることがあったら僕にもその世界観をおすそわけしてくだされば幸いです。

求めていることはバクに近いかもしれない。