普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

迷惑にすらなれていないメール

最近はセキュリティ対策などの向上からなのか、PCにスパムメールらしいスパムメールが届くことはほとんどない。それはもう大いに結構なことではあるのだけれど、そのぶんセキュリティをくぐり抜けてきたスパムメールというのは目立つ存在となる。

どう考えてもスパムだろうというタイトルであってもつい開封してしまったりするのだ。特に海外のひとが乱暴に翻訳を施したであろうスパムメールというのは趣深いものがある。

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このメールなどは実際に存在するサービスを騙るでもなく、すなおにリンクを踏ませようとしてくるのがなんとも清々しい。

なにより、文頭が「むしろ」から始まっている。何に対してのむしろなのか。確かにタイトルは「RE:」なので会話が途中であった体という可能性は否定できないのだけど、仮にそうだったとしてもメールの返信でむしろから返してくるというのはずいぶんと前のめりである。無邪気ですらある。

内容としてもめちゃくちゃやっつけっぽい内容だし、本当に騙すつもりで送ってきているのかというところも疑問だ。もしかして本当にプロモーションで送ってきているのだろうか。Yoshikoが。

今調べたらスターバーストというオンラインカジノのゲームは存在するらしい。先程実際にあるサービスを騙るでもなく、と書いたが全然騙ってたな。こちらの知識不足でのってやれなくてすまんかったな、ヨシコ。

しかしな、ヨシコ。あれをプロモーションメールとして送るなど片腹痛いわ!もっと本気でやれ。最近美味しんぼをよく見ているので心の中の海原雄山がだまってないぞ。ついでに心の中の山岡士郎まで出てきて「3日後にもう一度メールを送ってください。本当のスパムメールがどういうものか教えてあげますよ」とか言い出すぞ。あげく、京極さんまで出てきて涙をながしながら「なんちゅうもんを送ってくれたんや。流れるような文章、気を引く文言、気づいたらリンクを踏んでもうた。こんな鮮やかなスパムメール受け取ったことない…」とか言い出して山岡が地団駄踏んで大団円だ。

いや、大団円ではないな。踏んじゃダメだろう、リンクを。しかしヨシコはやる気を出すべきだ。いっそ究極のスパムメール作りを追い求めていっていただきたい。僕の関係ないところで。

しかし今回のメールに関してはせいぜいリンクを踏んだところで変なサイトに登録させられて多少の金をせびられる程度のものだろうけど、企業相手に繰り広げられているスパムメールは結構本気でエグいのとかあるからシャレにならない。

ウイルスに感染させてシステムにロックをかけてパスを教えて欲しけりゃ金よこせという営利誘拐みたいなまねするのとか自分が爆心地だったりしたらドキドキしすぎてその日だけで一年分くらい心臓が脈打ちそうだ。動悸どころではない。

ウイルスとかそういうのではなく、人的ミスのようではあるけれど、今日のニュースで官公庁っぽい団体のクラウドにあげている全データが消え、復旧も不可能であるとかいう話を聞いたときはまったくの他人事なのにふるえた。

ぜひともその団体には究極のクラウドサービスを追い求めて欲しいところである。帰ったら美味しんぼをみよう。