普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

baked preferenceとはいわない

まずは前回の記事最後に宣言した血液検査の結果から。あわや酒飲み生活の分岐点となるかと思われたが、結論で言うと飲酒への向き合い方は変えるタイミングではないようだ。まだね。

どういうことかというと、今回の採血の検査内容に肝機能に関する項目が含まれていなかったのだ。たぶん次回は含まれるので酒飲み改善計画はペンディングとなった。

そういったたいそうなことをのたまいながらも昨日はまた飲みに出かけてしまっていた。いつものメンツ、会社の先輩と定年派遣おじさんである。

軽く誘われたものだから軽く参加すると言ったのだけど、行くお店を告げられ、確認してみたら浅草のお好み焼き屋だというではないか。うわ、移動ダルい…と瞬間的に断りたい衝動にかられ、不参加の理由を探したが理由も見つからなかったので仕事を終わらせ浅草に向かった。

浅草に降り立ち、目当てのお店の前に到着。

「しばらくの間臨時休業します」の貼り紙が。

唖然とした。おっさん3人で。遠征までして目当てのお店がやっていないのである。これはなかなかの失態だ。

と、思ったらそんなときのためにリカバリー先輩がのお店を考えていたらしい。先輩はこういうところがマメだ。素直に従い移動を始めた。途中少し迷いながらも裏路地としかいいようのない場所にある貫禄ありげなお店に到着。

おばあさんひとりで切り盛りをしているのか、昨日がたまたまそういう感じだったのかはわからないけれど、昨日は本当は休業日にしようと思っていたらしい。そこに先輩が電話をかけ、店がやっているかを確認したため営業することにしたとのことだった。ちょっとタイミング悪かったかな。

「電話番号覚えててくれてうれしいわ〜。ありがとね。」とお礼を言われてしまったが、当然ネットで調べた電話番号にかけている。なんだかわからないけど罪悪感を感じた。ネットで調べてかけたんですよ、とは言わずにおいた。ごめんな、ばあちゃん。

店は僕ら以外客もおらず、暇だからという理由でばあちゃんにお好み焼きを作ってもらったり、ばあちゃんと話をしたりしながら酒の時間は過ぎていった。

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お好み焼ビフォーアフター

 

ほどよく酔っ払ったところでおじさんが「せっかくだから浅草寺に行こう」と言い出した。

実はおじさん、腰に爆弾をかかえており、その爆弾が炸裂中の日なのであった。僕は一向に構わないけど大丈夫なんですか?と尋ねるもおみくじを引こうとノリノリである。こうなると断るのも野暮というものなのでお店を出発。浅草寺へ向かった。

コロナの影響なのか夜だからなのか、参道にはひとがまばらで夜の散歩として快適であった。おじさんはめちゃめちゃ歩くのつらそうだったけども。

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お参りをすませ、いよいよおみくじである。浅草寺は凶がよく出ることで有名だ。しかしこちらは3人がかりである。年齢だって3人合わせて150歳越えだ。勝ち目は十分にある。鼻息荒くおみくじに挑んだ。

 

全員凶だった。

 

三人三様の番号で見事に3人が凶を引いた。いくら浅草寺でもそれはないだろうと心のどこかで油断したいた部分はある。しかし実際起こるとまあまあ引くものはある。しかしそのあとだんだんとおもしろくなってくるというものだ。2020年も残り少ないので凶運は置いていくことにする。来年に期待。

凶ということなので内容もそこまで熟読することもなくとっとと結び、道行くひとに声をかけ、浅草寺前でおっさん3人で記念写真をとってもらい浅草寺をあとにした。あの光景、出張中のはしゃぎすぎおじさんみたく見られていたのではないだろうか。

おじさんの腰が限界を迎え、本当に腰から爆発するんじゃないかなというくらいにヨレヨレ過ぎたので、多少お金がかかってもタクシーで帰ることを強く勧め、おじさんが出発するのを見送ってから僕もタクシーに乗り帰りやすい駅まで向かった。

そのタクシーの運転手さんがやたら若く、物珍しさから話を聞こうかどうか迷った挙句、こういうことはそうあるものでもないしと思い切って話しかけ、あれやこれやと話を聞いた。その話はまた今度書こうと思う。

 

昨今、職場、自宅周りで生活が完結してしまっているのでこうしてたまには馴染みではない場所に行くというのもよいものだ。最初は面倒がっていたけど。まあ結果オーライである。

関わるひとが変わり、見慣れないものを見ると情報量が圧倒的に違う。そうなると色々考えるしアウトプットにもよいような気がする。いや、よいのだろう。

またタイミングを見つけて慣れない土地を訪れてみたいと思うのであった。