普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

爆発するマクロと火を吹く有給休暇

仕事の進捗管理にエクセルを使っており、そして毎日更新をする際にはマクロを利用している。

そのマクロ、誰が組んだのかどういう数式が書かれているのか全く理解していない。更新するのに便利だからと存在を教えてもらい、使い続けている。

この感じ、何かに似ているような気がするなと考えてみたら、古代の超文明を危機感なく日常使いしている愚かな民のようなのではと気付いた。たまたま発見され、都合の良い用途であったというところからそれがなにであるかということを深く考えられず使われているのだ。漫画とかゲームだったらオーバーロードをを起こして爆発して周辺一帯が滅ぶやつだ。爆発するマクロ。それっぽい響きではないか。

実際マクロの中身を理解していないのでちょっとエラーがでるとメンテが出来ない。バックアップをとってある元のファイルを取り出してきてそれを使うことでなんとか乗り切るというなんというかダメの典型みたいな運用だ。それでも便利なので手放せない。

これは例えば100年ほど前の世界にスマホがあったら、ということに置き換えることができると思う。1台あれば通信、撮影、音楽、動画の再生、地図等と様々な役割を果たす。通信できる機器があったからといって環境がなければ意味がないとか無粋なことは言わないでまあ聞いてくださいよ。そんなものが100年前の世界にいきなり現れたらどうですか、みなさん。最初は訝しむかもしれないけれど、使って便利だと理解したら絶対頼りきりになること請け合い。しかもそれが何か、なんて細かいことはどうでもよいのだ。暮らしが向上するという喜びと欲が勝る。その存在をめぐって争いが起こるかもしれない。その争いに勝利したものは土地の有力者となり地域民を平伏させるのだ。で、謎の死を遂げ、所有者は次々と移り変わっていく…

途中からマンガ日本昔話+ブラックダイアモンドみたいなことになってるけど、マクロにだって同じことが言えるのではないだろうか。いわば異世界からのマクロ。異世界マクロだ。僕はマクロ使って無双したのちに最終的に謎の死を遂げるのか。マクロ死だな。ここ、ちょっとマクロスっぽいなと思ったけどマクロスのこと全然知らないのでなにも語れない。

そんなマクロに思いを馳せてはいるのだけれど、今日は緊急事態宣言を受け自宅待機だ。個人所有のスマホで会社のメールなどを見られる設定にはしてもらってはいるのでたまにメールの確認くらいはしている。とてもではないけど仕事をしているという状態ではないので自宅待機という認識で間違いないとは思う。思うのだけれど、有休なんですわ、これ。会社は出勤してくんなっていうから、じゃあ休みますけどっていったら、ただしそれ有休ね。って。そらああなたちょっと筋の通ってない話じゃねえかい?となる。有給だっていうならメールなんて一切見ないで休み倒すわといっても文句を言われる筋合いはないはずである。小心者だからメール見ちゃうんだけど。

それでもこの事態でも有休とるなよという無言の圧力で出社を余儀なくされている方々もいるというのだから職場はまだ良い方なのかもしれないとも考えられる。

深刻度は全く比べ物にならないけど、飲食店等に営業の自粛を強く要請して店を開けさせないわりには補償等なく、そこから先は自分でなんとかしてね、という状況と近い雰囲気を感じる。

本気で未曾有の危機だと思っているなら今までの運用に従って進めるのではなくイレギュラーで確実性に欠くものであったとしても試していかなければいけないタイミングなのではないだろうかと個人的には思う。間違ってしまったら俺が責任持つからやるだけやってみろ!とリーダーが言うのが理想だけれど、その線は完全にないというのが昨日明らかになったようで。

やはり前時代的なやり方というのは終わりが近づいてきていて、新しい時代の序章となっているのかもしれない。終わりの始まり、というやつですな。

 

反感を買うのを承知でもう言ってしまおう。

最近「淘汰」という言葉が頭の中に去来する。

今、淘汰の時期なのではと真剣に考えている。