普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

一方通行(Uターン禁止)

会社って学校のようだ。多くの人数がひとつところに所属しているのにその大半は関わり合いのないひとである。そして、全然関わりはないのだけど顔だけは知っているひとも多くいる。その中にはそのひとのことを全然知らないのになんだか苦手なひともいたりする。こういうのって学校に通っていたとき以来だ。

勤めている会社はそこそこ人数が多く、同じフロアだけでも結構な人数が在籍している。さすがに同じフロア内のひとたちは顔と名前は一致しているし、わりとコミュニケーションもとったりするのだけど、フロアが異なると顔だけ知っているくらいのひとが圧倒的に多い。

就業中で出歩くようなことがないのが前提で考えれば知らないということだけですむ話なのだけど、喫煙者となると事情が異なる。

まず、多くの人数からぐっと数が絞られる。そして喫煙所という狭い場所に集うわけなので顔はさすがに覚える。そこで前述の苦手なひとというのが発生するわけだ。そのひとの事、見た目以外ほぼ知らないのに勝手に苦手意識をもってしまうのである。

とくになんだかなあと思っている人物がいて、ひとりはめっちゃ下品な咳をするひと。たぶんタバコの吸いすぎで気管支いかれてんじゃないかなと思うのだけど、口を覆いもせずにげほんげほんと咳をする。背丈は僕とそう変わらないちょっとカエルっぽさのある顔立ちで、前まで気にならなかったのだけど最近変なにおいがする。そんなところもご勘弁願いたいところである。端的にいうと清潔感がない。

同じフロアの喫煙者もそのひとのことは快く思っていないとの話を聞いた。当然そのひとの人柄のことは知る由もない。でもやっぱりそうなんだなと納得してしまうところはあった。

あとひとりいて、そちらは清潔感などは問題ない。でもなんだか苦手なのだ。大雑把な特徴として関西弁、常にシャツを腕まくり、気づくとゴルフの素振りのモーションをしているだろうか。体育会系っぽさがむんむんとにおいたつかのように醸し出されているのだ。特徴だけをあげるとまるでマンガのキャラクターのようだな。うっとうしいサブキャラみたいな。元々体育会系のひと自体は結構苦手な対象ではあるけれど、なぜかゴルフモーションのひとは特別苦手だ。

こういう勝手な好き嫌いというのも久々な感覚であると思う。かつてバンドをやっていた頃は今ほど大きな集団に所属していなかったし、ひとも自分である程度選んで接していた部分がある。苦手なひとは会わなければよいだけの話なわけで、自然に顔を合わせるということはほぼなかった。好き勝手に生きてたんだなあということだ。

なんだか愚痴のたれながしみたいになってしまったな。今日は午後から飲むために透析を午前にしてもらったので備えるために少し寝よう。