日々膨大な情報が行き交う中で、個人個人がキャッチする情報というのはほんの一部ではあるのだろうと思う。そしてその一部というのは大抵が自分の興味の有ることだろう。
僕もそれは同じことで、特にインターネットを介して得る情報、ことさらSNSからの情報というのはその傾向が強いと感じている。
大半のひとがそうであるように、Twitterなどで知人や気になるひとをフォローをしているからといって、フォローしているひとのつぶやきすべてをつぶさに読み込んでいるわけではなく、気になった情報をつまんでインプットとするわけだ。
そんな中、最近賑わっている話題として女性の立場の話がある。有り体に言ってしまえばポスターの女性の露出が多いのは性的搾取だ、とかそんなの。
この話題に限ったことではないのだけど、いつも思うのが、「それ、言い出したひとが一番そう思ってるんでは?」ということである。
確かに性的に興奮をさせる目的で製作されたものもあるとは思う。あるのだろうけど、興奮するようなひとたちは製作物のクオリティや自分の好みに関しての意見は述べることもあってもそれを性的搾取だなんて微塵も思わないだろう。
性的搾取と感じているひとは上記のようなことではなく、性を彷彿とさせるものでないものにまで性的搾取だとおっしゃる。それ、頭の中おピンクすぎやしませんか、と。
極端な例をあげてしまえば棒と穴がありました。はい!エロいーっ!みたいなところまでいってしまっているひともいるようだ。
結局、そう感じないひとには少しもその要素というのはないはずなのだ。本来であれば。それをそう思ってないひとの前までいって事細かに何がどう性的かって説明して否定するわけだから、逆に言ったらあなたそう思ってるんじゃないの、という話である。
いや、思うのは自由だと思う。そう感じてしまうのもそのひとの感性なのだから仕方のない話だ。しかしそうではないひとにまで説明までして「これ、よくないよね?」と言ってまわる必要あるかな、というのが僕の考えである。
まあ、実際ネットとか関係なしにこういったタイプのひとというのはいるものではある。僕ももう不惑だ。似たような属性のひとは見てきた。
例えば「○○さんが●●さんの悪口言ってたよ」とか言うひと。そのひとの関係者に言うのもどうかという話なのになんでだか悪口を言われていたという本人にまで伝えちゃったりするのだ。あれはどういうことなんだ。言わないとどっかでリモコンとかで爆破でもされると脅されてるのか。それとも親兄弟をテロリストに拉致されてでもいるのか。本来であれば言いたくない、というか言う必要のない情報を伝えるミッションを背負っているのだ。なにかあるのかもしれない。
考えてみれば差別用語とか、その手の類のものも結構本人の意思関係なく周りが自粛というか自重をしている事もある。実際その対象である本人たちが自分のこと差別用語とされる言葉で紹介したりする事もあるくらいだし。
善意の第三者みたいなポジションがいちばん厄介なのかもしれない。先の性的だのなんだのの話も含めて。
必要な、興味のある情報を拾っていってるつもりがいつの間にか偏ってしまっているんだよな、自分自身。