普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

さん、だろ?と思ってるかもしれない

からあげクンが好きでよく食べる。

透析中に飲食をしてもよいのだけど、登場率がとても高い食べ物といえばからあげクンだ。

思えばよく食べる割にからあげクンのことあまりよく知らないなと気づき、ひとまず発売年数を調べてみた。

1986年らしい。妻と同い年だ。しかも4月らしいので妻よりちょっと生まれが早い。そうかそうかと妙に親近感などもったりしつつ、またひとつ気になることが。

もう年齢的には立派な大人の年齢だ。ひょっとしていつまでも"クン"なんて呼ばれるの、ほんとは嫌なんじゃないだろうか。そもそも"クン"とカタカナなところもホットドックプレスっぽさがある。

ここはやはり"からあげさん"なのでは。

いや、本人の意思も大事。大事なのでこちらで勝手に決めるべきことではない。永遠の若手でいたいという願望があるのかもしれない。そうだとしたらこちらの気遣いそのものが野暮だ。

というかそもそもあれ、からあげか?という根本的な疑問すら湧き起こってきたりもするのだけど、そういったパーソナリティとかアイデンティティの部分にまで踏み込めるほど僕らの仲は深くない。ただひっそりと(ナゲットというのでは…)と思うだけだ。

巣鴨マクドナルドのチキンナゲットはメニューにカッコ書きで(鶏肉の唐揚げ)と添えられているらしいのでそれも同じくくりということでいいだろうか。もうそういうことでいいですよね。

ちなみにポテトには(おいも)と付け足されてるそうです。

なんだかんだと言いながらもこれからもからあげクンは食べるだろうから、仲は深めていけるはず。その時には言おう。「お前実はナゲットなんじゃね?」と。

 

呼称問題で双璧をなす存在として、ガリガリ君がいる。彼は1981年生まれ。僕の2つ下だ。リアル後輩っぽい年齢である。しかも"君"と漢字なのでからあげクンよりはかしこまった雰囲気はある。しかし見た目がアレだ。腹も出ている。全然かしこまらない。

そもそもガリガリ君に関してはあまり食べないので仲はよくもない。人間関係の距離感的な問題でガリガリさんと呼ばざるを得ない。

でもたまに出る変なフレーバーは気になって買うので、年に数回開かれる飲み会でしか会わないくらいの距離感かもしれない。

ガリガリさんとは会っても天気の話とか、このあいだ会ったのっていつでしたっけー、みたいなうっすい会話しかできない。どうせガリガリさん、俺のこと興味ないんだろうな、なんて思いながら話すのだ。つらい。

 

どちらのケースにしても呼び捨てという選択肢はあまり思い浮かばないものだと気づく。どうでもよい気づき。

 

番外編としてさかなクンも"クン"がついているが、あれは敬称などではなく名前の一部だという話なので枠としてはアグネスチャンと一緒でよいだろうと考えている。

 

などとさんざんクダを巻いてきたわけだけど、当の僕は実は職場で君付けで呼ばれていたりする。不惑にして若手ぶってるというわけです。

いや、もしかして"クン"なのかもしれない。"クン"なのか"君"なのかでだいぶ扱い違うぞ。出来れば"君"がいい。

 

全然関係ないんだけど、甥がまだ小さな頃、なんか仰々しく「俺様は○○君様だぞー!」っていってたの、頭悪くて最高だったな。