普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

自然にゃ勝てねえ

台風はどうもすごい勢いだったようで、一晩中吹き荒れていたようだった。

僕の住まいは築年数がそこそこ経過しており、なおかつ木造なので強い風が吹くと壁がしなる。というかたわむ。たわむって言わないのかな。とにかく風の影響をもろに受けるのだ。

そしてベッドを壁に寄せているためそのしなり、たわみをダイレクトに感じるのだ。

こりゃもうだめかもしれんねというようなしなりかたをしていた瞬間もあった。

とはいえ、文化的建造物は台風に勝利し、朝を迎えた。

途中何度も雨音だの風の音だので目は覚めたけれど。

 

前日から通勤に使う電車は運休すると聞いてはいたものの、いつも通りに起床して、いつも通りに支度をした。そこでさて電車はどうかねと調べてみたらなんだか動いているらしいのよ、電車。

昨夜、部長からの連絡事項で無理に会社にこんでもよいよ、とのお達しがあったのだけど、電車が動いているのならばさすがに行かなきゃサボったのがもろばれだ。

小心者なので結局いつも通りに家を出て、駅についたら本当にすんなり電車に乗れてしまった。なんならいつもより空いている。

SNSなどで情報を調べていたら情報がかなり錯綜していたのでみんなまだ動き出す前だったのかもしれない。

 

だがしかし。

 

電車が進んでいくうちにどんどん判明していく昨夜の爪痕。

倒木があるので撤去終了まで停車しますとのアナウンス。まあ仕方なしだなと待っていた。そこまで時間が経たないうちに撤去終了のお知らせ。すわ、職場へと思ったら間髪いれずに別の倒木発見のアナウンス。

まあそれでもさっきくらいの時間で撤去可能かなとしぶとく車内待機していたのだけど、ガードレールが線路内に落ちているというアナウンスでさすがに迂回ルートで通勤した。

それなりに時間もかかり、じっくり遅刻だったけれど、それでも職場を見渡すと早めに到着した方だったようだ。

なんだかんだで僕は都心の民なので、迂回ルートの選択肢は多い。

昼過ぎに出社したひと、出社そのものを諦めたひとたちはやはり結構郊外在住のようだった。

 

いろんなところで散々言われてるけど、そんな日にまでそこまでして仕事いかなくていいじゃないは本当にそう思うのだけど、かくいう僕はどうしてもその日にやらないといけない仕事を当日朝に思い出したので、そんなにしなくても派であった。だってやんないと法令的にアウトかもっていったら行くしかないでしょ?

たぶんそんな事情のあるひともそこそこいるはずだ。あとは医療とか介護とかそういった現場のひと。

でもそれ以外はまあそんなときくらいのんびり構えてもいいんじゃないですかねえと思うのであった。