普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

渡っていく気持ち

このあいだ会社に行く通勤電車の中、車窓から電車と同じスピードで飛ぶ鳥が見えた。

あれは渡り鳥だったのだろうか。わからないのだけれど、なんだか渡り鳥に思いをはせたのだった。

渡り鳥って広大な海を渡って来るわけで、当然ものすごい距離を飛び続けることになるのだろうけれど、休憩ってどうしてるのかな、とか、そもそもいつ寝てんの?などを考えていた。

ずっと飛び続けるって自分の価値観からしたらどう考えても苦行でしかない。食べ物のためにめちゃめちゃ辛い思いをするということなら結構食べるのを我慢するだろうと思う。

でもそういうことじゃないんだよな、たぶん。なにか他にも理由はあるのだろう。

でも寝ないというのはさすがにストイックすぎはしないか。

寝てても飛べるというのならそもそも渡っている最中ずっと寝ててもよいくらいだろうし。

それとも超短時間睡眠で事足りるようなからだの造りをしているのか。だとしたらかなり羨ましい。惰眠を貪る僕からしてみたらそんなからだになりたい。

ついでにいうなら長距離飛び続けることが出来る筋力、体力、根気もほしいです。

でもなあ、引っ越しをしょっちゅうするのは少し抵抗がある。ただ、引っ越しするのに荷物をまとめたり敷金、礼金がかかるわけでもなければ意外にそんな暮らしもいいのかもしれない。超タフガイだし。

しかし人でそれをやると根なし草と呼ばれるのだよな。タフガイなのに。

結局タフガイになりたいだけなのかもしれない。