普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

律しきる覚悟

企業の不祥事というものはどういったものがあるのだろうとふと思い、ネットで検索してみた。

そのなかで少し気になったものとして、どこかの官庁関係のひとが酒に酔って女性を殴ったというものがあった。

お決まりのように「酒に酔っていてそのような記憶はない」と供述していたとのこと。

そこまでしといて全く記憶にないなんてそんなことあるもんかいと完全に信用ならない供述である。以前まではそう思っていた。

しかしである。ここ最近の自分の状態を省みると、あり得ない話でもないのでは…と思ってしまう部分もあるのだ。

今のところ酔って不祥事じみたことはやらかしていないけれど、もしやってしまったとしても覚えている自信があんまりない。いや、泥酔してたら絶対に覚えていない。そっちには自信がもてる。もっちゃいけない自信は過剰なほどにある。

なにしろ、次の日に全く会話の内容を覚えていないことがざらにある。でも、飲んでいるときはろれつがまわらなくなるということもなく、なんならいつもより饒舌である。

その瞬間はめちゃめちゃしっかりしていて、次の日余裕だなと思っているのに余裕どころか半死半生になっていることもざらだ。

なんなんだ、これは。いや、わかってる。老いだ。認めたくないけどそういうことなんだ。

酔って記憶をなくすことはデフォルトであるとするしかないので、あとはやらかすことがないよう、心の奥のさらに奥のその裏側あたりで自分を律する力を身に付けていくしかない。

基本的には酔ってもふにゃふにゃと上機嫌でいることが多いのでトラブルを起こしやすいタイプではないはず…と自分では思っているのでそんな自分でいられるようにしよう。