この時期、なんだかんだといいながら毎年花見をする。昨日も花見だった。
花見という名目で集まってはいるけれども、花などどれほど見ているかというくらいには花に目をやっていないことがほとんどだ。
とはいえ、桜はやっぱり好きだし、この時期桜が満開になると言葉にしがたい切なさにも似た感情がわき起こる。
そんな風情を感じているのに、なぜ花見という絶好の機会に花を見ていないのか。
答えは酒だ。
自覚はある。自覚はあるのだけれども、酒を飲みはじめると、とにかく話をしたくなる。
ふだんからそんなに我慢しているとか自分を出せてないタイプでもないとは思っているのだけど、酒を飲むと楽しくて仕方なくなり、色々思い浮かんで全てを語り合いたい気持ちになるのだ。
酒の味も好きには好きだけど、酔うのが結局好きなのだろう。
昨日の花見も終始話し込んでいた。
行きつけの飲み屋の店主のつながりで毎年お花見BBQと銘打ち、福生の河川敷で酒盛りをするのだ。
これまでも何度か参加させてもらってはいるが、ちょうど良い開花具合であったためしはない。なにせ参加人数が多い。調整が大変なのだろう。
それでも、大人数で集まっては和気あいあいと酒を飲むのは楽しい。
先に述べたように、酒を飲むと話をしたい気持ちが勝るので、BBQだといって色々なおいしいものが用意されてあるのだけど、それもあまり、というかほとんど口にしなかった。
でも楽しい、満足という気持ちが余韻として感じられるのでまた来年誘ってもらえればきっといくのだろうと思う。
河川敷ということで、絶対にやろうと思っていたこととして、先日もらったドローンを心置きなく飛ばす、ということがあった。
あまりにも楽しみだったので、河川敷について早々周りのみなさんがBBQの設営をしているのについドローンを飛ばしてしまったほどた。
ドローンにはカメラがついていて、動画も撮れる。そうなるとやりたいのが、よく旅番組などで見る、出演者を撮りながら上空に向かって引いていくというあの動画である。
最初は操作に手間取ったりもしたけれど、なかなか満足いく動画が撮れた。
満足もしたのでせっかくだからとBBQ参加者にドローンの操作を交代し、色々なひとにドローン体験をしてもらった。
みんな楽しそうにしていたので自分も嬉しかった。特に男性はかなりはしゃいでいたと思う。
男はやっぱりああいったものはいつまでも好きなものなのだな。
夕方になり、河川敷でのお花見BBQは終了。
今度は別の店の店主主催の花見を家付近の公園で開催しているというのでそちらに参加した。
その店はバーなのだけど、普段通っている飲み屋とはキャラの違う顔ぶれが揃っていた。
そのなかにやたらとゾンビを愛でている女性がおり、一緒にいた普段の飲み仲間へとくとくとゾンビへの愛を語っていた。
なかなかの個性だっけど、偏愛家は好きなのであれはあれでありだ。
その花見もお開きになり、まだ飲みたいメンツだけで最寄り駅の飲み屋へ移動。
しっぽりと飲み、よき時間に解散となった。
一日飲んでいたわりにはわりと記憶も意識もはっきりしていたので帰ってから飲み直してしまった。
良い日だったな。
前まではああいった飲み会の場を自分で用意し、ひとを呼びまくっていたものだけど、最近はめっきりだ。
今年あたり、そういう場を積極的につくっていくのもよいかもしれない。
自分で動くとそこになにか生まれるものだから。