金曜の在宅勤務を差し出して獲得した木曜在宅勤務。結論から言うとめちゃくちゃよかった。
ふだん、在宅勤務の日は勤務後に透析に行くというルーチンになっているのだけど、それがないだけで時間のゆとりが段違いに違う。まあ透析に行ったとて最中はわりとのんびりしているのだけど。ただ如何せん時間が長い。4時間ベッドのうえで過ごすのと家で自由に過ごせるのでは雲泥の差だ。
在宅勤務時では基本的に残業しないうえに通勤時間もないので仕事が終わった瞬間から無双モード突入である。昨日などは仕事後、少しのんびりしたあとに思わず飲みに行ってしまった。そしてある程度満足して帰ってきてもまだ20時前。最高じゃないか。
帰った後に雑事を片付け、飲み直してうとうとしたのが22時半頃。なんと23時前に寝るという快挙まで成し得た。日々の生活はかくあるべきとまで感じた次第である。僕の場合は家で働くことでQOLの底上げをできるようだ。
そして本日。(在宅勤務の観点から)サクリファイスフライデー。先日の失敗プロモーション映像の再録のために出社してきた。朝いちから始めることとなっており、撮影部屋に入ったら前回のメンツに加えてそこにはフロアのボスがいた。しかもノリノリのボス。
前回の映像を確認した際に思うところがあったらしく、自らディレクションのために乗り込んできたのだ。光の具合とか、カメラのアングルとかけっこうあれこれ指示していた。うーん、やりづれえ。
しかし、指示が多いということは裏を返せば完成のビジョンを持つ人間がおり、それに向かってやることがあらかじめ決まっているということでもある。前回のわりと出たとこ勝負みたいな感じよりはこの方が結果的には良かったのかもしれない。
結果、前回よりもまとまった感じのものはできたような気がする。でも僕がそう思ったところで意味はないので取り直しにならないことを祈るばかりだ。
さて、仕事に戻るかとフロアをうろうろしていたら僕が所属している島とは別の島の職員の方から「ちょっと…」と声をかけられ、明らかに不穏でしかなかったので身構えたところ、内容は同じ島所属のうざおじ(うざいおじさん)の件だった。
うざおじの態度が相当によくないらしい。うざおじに仕事を引き継ぐ前まではその職員の方の仕事のフォローを僕がしていたのだけど、うざおじに変わってからやりづらくて仕方ないというのだ。僕も正直うざおじのことは好きではないので「そりゃそうでしょうね」の気持ちではあるのだけど、あんまり露骨なのも僕の風評に関わるので「じゃあ、上司にそれとなく言ってみます」とお茶を濁した。
約束したからには上司に言わないわけにはいかないのでうざおじ不在時に上司に伝えたところ、同期のよしみなのかなんなのか、うざおじの悪い噂にはちょっと不服そうだった。打つ手を誤ったかもしれない。こういうの、やっぱり苦手だなあ。ゆるーくやっていきたいっす。ひとはそれを事なかれ主義というかもしれないけれども、波風立てないようにするのも処世術よ。
ちょっとした心のざわつきを乗り越え、お昼ご飯を経て午後の仕事へ。再びフロアをうろうろしていたら今年に入り僕が所属の島から別の島へ異動していった女傑から声をかけられた。
「ちょっと!〇〇さん(うざおじ)、なんなの!?」と、なかなか吹き上がっている。
なにやら別の島の人間の仕事のやり方についてあれこれと指示出しを始めたらしい。うざおじが同じ島に着任したばかりの頃に僕も同じ目にあっているので状況はよくわかる。うざおじの言っていることや考え方そのものが全て間違っているわけではないのだけど、なんかやたら癪にさわるというかなんというか、やり方が下手というか。
プロモーション映像のときはボスから指示出しがあってやりづらさを感じつつも結果オーライだったのに比べ、うざおじにはなぜここまで納得感が湧かないのだろう。人徳とかそのあたりの部分なんだろうか。ボスは伊達にボスではないということか。
そういったあたりからもうざおじがボスに進言してボスからそのやり方を浸透させるというのならまた印象は違うと思うのだけど、着任してそう時間の経っていない立場でありながら「おまえら、間違ってる!」と言わんばかりの仕事のやり方の押し付けようは気分の良いものではない。そりゃ揉める。基本的に相手の言い分とかやり方を尊重するとかなくて、自分が正しいと思ったらそれをやれしか言わないのも問題なのだろう。
最近出社のたびにうざおじのよくない話の相談をされるような気がするな。着任時から感じていたモラとかパワとかのハラスメント感が日に日に増しているのがその要因かもしれない。シンプルに評判が悪い。ここまで露骨に評判の悪いひとというのも今の職場に勤め始めて初かもしれない。
でも考えようによってはそこまで自分を信じて我が道を突き進めるのとかある意味羨ましさも…いや、ないな。ああはなりたくないや。僕は事なかれ主義で凪の海でいよう。