普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

好物ランキングを駆け上がるもの

世界一おいしい食べ物はカレーヌードルである。これは揺らぐことがないたった一つの真実。そう思ってこれまでの人生を過ごしてきた。

しかしパラダイムシフトが起きた。僕の世界は変革を迎えたのだ。カレーヌードル原理主義を貫き通してきた僕の前に現れた新たな王…

新世界の覇者、ブリ照様

そう、ブリの照り焼きである。

なんなんですか、この料理は、うまい、うますぎる。十万石まんじゅうのCMで食べてるのブリの照り焼きなんじゃないかなというくらいにうまい。

肉ばかり食べているからたまには魚でも食べるかと気まぐれで買ってきて、塩焼きってのも味気ないから照り焼いちゃいますかとこれまた気まぐれで調理してみたら信じられないくらいに美味しい食べ物が出来上がったのだ。意味不明にうまい。法に触れているんじゃないかと動揺するほどのうまさに震えた。特に良い素材ということもない。なんならスーパーで値下げされていたブリである。それがこれほどのポテンシャルを秘めていたのだから、市場とかできちんとした状態のものを腕のあるひとが調理したものを食べたりなんかしたら卒倒してしまうかもしれない。

ブリがおいしいことはこれまでだって知っていたし、ブリの照り焼きだってこれまで食べたこともあったはずなのだけど、ここにきてカレーヌードル超えをかましてくるとは人生何が起きるかわからないものだ。カレーヌードルへの偏愛についてはこれまでの記事でも触れているのでこのブリ照事変がどれほどのことかをご賢察いただきたい。

なにせ漢字で書くと「鰤」である。魚へんに師。魚の師匠である。凄いし偉いに決まっている。あとたぶん強い。ドラゴンボールで言うなら亀仙人幽遊白書で言うなら玄海師範。主人公がどれほど強くなっても生涯師匠。ブリにはそのくらいのポテンシャルがあったということである。

調理方法、手順も簡単でこれほどおいしいというのが本当に偉い。ちなみに手順としては以下である。

・身(両面)に塩を振り30分待機。

・水で洗い、水気を拭き取る。

・小麦粉をまぶす

・油を引いたフライパンで焼き目がつくまで焼く

・タレ(酒、醤油、みりん)を絡め、照りが出るまで煮詰めていく。

・完成\(^^)/

これだけ!すごい!包丁いらず!そう言う意味で言ったら野菜切ったりする分焼きそばの方が手間がかかっている。それであれだけおいしいのだからチートである。もはや食べ物界のオーパーツ、世界のバグと言っても良い。世の中の綻びををここに見た。

ブリ礼賛がすぎるかと思われるかもしれない。でも本当に食べて判断していただきたい。食べたら絶対に心の中のブリ占有スペースはたちどころに膨張するに違いない。

さあ、今夜のおかずはブリに決定。ブリの社会的地位を底上げするため共に歩もう。

 

ま、実際のところ加齢による味覚変化なのかな、とかよぎったりするのだけど、そういう趣のない思考にはふたをしておこうと思う。

仕事に行くのが息抜きになる日がくるとは思わなんだ

現在育児休業を取得中であるが、昨日今日は勤務をしていた。そのうち昨日は出社としていたので今年初の出社となった。

仕事の前日、学生時代の長期休み明け前日の感覚に似たものを心の中に感じた。仕事が嫌とかそういうことではなく、久々に会うひとばかりなので人見知りが発動してなんだか緊張してしまうのだ。あと、万が一にも育児休暇を取得したことをよく思っていないひとがいたとして、そのひとから嫌味を言われたりしたら嫌だな、とかも考えていたが、結果としてそんなひとはおらず、みなさんいつも通りに接してくれたので胸をなで下ろした。大人な職場、やさしいせかい。

そんな悪口言うひといるわけないと思うじゃないですか。いるんですよ、うちの職場には。

takian2000.hatenablog.com

ほんとに性悪な人間ているのだなあと感心すらするが、このひとは昨日は在宅勤務だったので顔を合わせず済んだ。さすがに面と向かって何かを言ってくるとかはないと思いうのだけど、ほぼ確実に僕が育休をとっていることに関してのねたみ、ひがみ、そねみの感情を周囲にぶちまけているだろう。僕の耳に入ってこなければ何言ってもらっても構わないのだけど。

こういう場合、たまたま悪口が耳に入ってきてしまったのは仕方ないとして、わざわざ「あのひとがあなたの悪口言ってたよ」と告げ口してくるひとがいるので油断できない。

それ、なんのためになると思ってんの?という話である。知らなきゃそれで良いことをなぜわざわざ本人に伝えるかね、と本当に謎だ。告げ口さんのほうが実は悪口言ってる本人よりも要注意人物だったりする。本人は良かれと思っている可能性もあるのでまたそれが始末が悪い。まあ性悪さんは悪口発信、告げ口担当どちらもこなすので悪口界のオールラウンダーなわけですけども。

そんな性悪さんと鉢合わず、心の安寧を得ながらぬくぬく仕事をし、社会性を保つことに見事成功した。最初は間に勤務日を挟む必要なかったかなと思ったが、仕事しておいて正解だった。

さて、出社といえばお昼ご飯。久しぶりの外食ともなるのでかなり熟考が求められるところではあるが、けっこうあっさりと答えは出た。

まあこうなんるんですよ、結局

一択。ラーメン一択であった。

妻はもともとあまりラーメンを食べたがる方ではないし、ましてや今の状態の子とラーメン屋にいくことなど不可能だ。そうなるとこのジャンクを口にすることがなかなかにして難しい。そういうことからもラーメンを選ぶことは必定なのであった。

ラーメンの中でもジャンク度の高い家系ラーメンにしようとは決めていたが、その中でもとりわけジャンク度の高い資本系の家系ラーメン屋をチョイスした。このセントラルキッチン味がたまらない。

お昼ご飯もまあ満足、役所に提出する書類関係も職場でゲットできたし育休のなか日としては上出来な1日となったと思う。

今日は在宅勤務で少しまったりめに仕事をし、明日から再びはじまる育休に向けて社会からのフェイドアウトをはかった。仕事が息抜きになる日がくるだなんて思いもしなかったな。

血管の中にスリップノットみたいのがいたらそりゃ痛い

2日ほど前、夜中に目が覚めた際足の痛みを感じた。痛みの種類としては突き指的な痛みだ。ソファで寝ていたのでもしかしたら変な寝相でぶつけてしまったのかもしれないと思いあまり気にもせず再び眠りに落ち朝を迎えた。

目が覚めて活動を開始すると突き指の痛みとは異なる痛みであるように感じてきた。痛みは足の親指の付け根あたりからじんわりと感じる。この痛み、そして痛む箇所.

もしやこれは痛風なのでは…?

いやいやいや、思い当たる節がない。普段からお酒は蒸留酒がほとんどだし、食べ物だってそんなどぎついプリン体ボンバーみたいなものは摂取しない。痛風になる要素、ないでしょう。そして痛風ってなんだかダメひとがなるような病気のような気がして認めたくない。というか兄が自堕落かつ学びのない食生活で痛風になったのを見ているのでどうしても同じ括りになりたくないのだ。

しかし時間を追うごとに歩くのに若干不便を感じる程度には痛みが増してきた。ちょうど透析でお医者さんに会うし、相談だけしてみようと透析の時間を待った。

そうして訪れた透析クリニック。お医者さんに足の痛みについて尋ねる。

「ギツウフウかもしれませんねー」

ギツウフウ…?それって痛風ってことじゃないんですか?と追加で尋ねると同じようなものだけど本番の痛風より諸症状は軽いらしい。主に痛みとか。自分の症状からすると納得の診断である。ちなみに偽痛風と書くようだ。

偽とはいえ痛風認定されてしまった。そんなに無軌道な食生活を送っていないはずなのになぜなったんでしょうかとお医者さんに尋ねたところ、痛風と違ってなるひとはなる、くらいのものらしい。原因も治療法もあまりはっきりしないけど基本的に関節の炎症であることははっきりしているのでロキソニンでなんとかしましょうという方針のようだ。

本物の痛風尿酸結晶というスリップノットのサンプラー担当(クレイグ)のようなものが血管の中に潜んでいるが今回の件はそういうことではないらしい。あんなものあったら痛いに決まっている。写真を見るだけでゾワッッとするし不安になるビジュアルをしているし。

とにかく凶悪にトゲトゲ。手持ちのトゲトゲ写真がこれしかなかった。

偽とはいえ痛風痛風じゃないのか、と落ち込みかけたが調べればどうも似て非なるものということもわかり、とりあえず薬も出してもらえたし快方へ向かいそうだと透析を終わらせ帰路に着く。処方箋はもらったけど薬の処方は本日分は終了しているらしいので明日取りにこよう。

その日の夜。めちゃくちゃ足痛えんすよ。布団が親指に乗っかるとその部分の痛みがひどい。これ本当に偽か?と不安になる痛みだった。それでも持ち前の堕落精神でなんとか睡眠を貪り朝まで凌いだ。しかしこれで偽だっていうのだからリアル痛風って本当に痛いんだな。早いところ薬が欲しい。でも眠い。と堕落と現実問題の間を行ったり来した。

なんとか現実問題を受け入れ薬局へ。薬をもらって薬局を出てすぐさま飲んだ。ある種の中毒患者のように。ささすがに即効性があるものではないのだけど、薬を飲んだという安心感からかなんだかちょっと痛みが引きつつあるような気がする。我ながらちょろい。

これで一安心だろうと時間が経つにつれ、本当に痛みが引いてきた。歩くのに少し足をひきづるほどだったのにほぼ痛みなしまで回復したのだ。ロキソニンすごい。西洋医学万歳である。陰謀論で西洋医学は医療マフィアによる金儲けの手段であると言われているが、こんなにてきめんに効く薬を授けてもらえる医療をいとも簡単に否定できるなんてそういうことを言う方々って自分、身内に病気だったり薬が必要なひとがいないんだろうな。

話が変な方向にいってしまいそうなので今日はこのくらいにしときますか。何はともあれ痛風疑惑から解き放たれ痛みも引いて一件落着でございましたということで。みなさんも痛風っぽい症状が出ても偽かもしれないから諦めないで!

 

成功してないのに成功体験みたいに語りがち

バンド時代の友人たちと新年会という名目で集った。そのうち古い友人となるともう20年以上の付き合いになるわけなので人生の半分以上を友として過ごしたことになる。このくらいの年齢(四十路越え)になってくると友人として気軽に付き合うことのできる人間関係ってかなり絞られてくると思うのだ。縁というのは大事にしていきたいものだなとしみじみ感じ入ってしまう。

元々知り合いはそれなりに多い方だったけど、気軽に誘える友人というとほぼいないので本当にこういう機会ってありがたい。ここ数年はコロナが会えない、会わない理由となっていたけど、最近ではそこまで神経質になる必要もない。それでもそれぞれの生活の事情などかから「会おう!」と積極的に動かないとあっという間に1年くらいは経っている。実際今回会うメンツでも去年の新年会以来というメンバーもいた。

それでも顔を合わせれば先週会ったくらいのテンションと距離感で会話ができるのだからやはり過ごした時間の濃密さがそうさせるのだろう。大袈裟かもしれないけど、運命共同体というか、人生賭けて全力で駆け抜けた時間がそこにあった。

とはいえ、会って何を話すのかといえば中身のないような駄話だし、こんなバンドがダサいとケラケラ笑って紹介しあったりする。いわゆる生産性というとゼロに近い。でもそれが良いのだ。その時間を共有できる関係性って今後知り合っていく人脈ではなかなか難しいんじゃないだろうか。

話をしているとバンド時代の話もわりと出てくるのだけど、その話をするときに気づいたことがある。僕だけに限ったことではないと思われるが、本気でバンド活動をして今は引退しているような人間はバンドをやっていたことに対して特に成功しているわけでもないのに成功体験のような話し方になると思うのだ。なんというか”やりきった感”をもっているからなのかもしれない。

志半ばで諦めた、納得いかないままステージを降りたなどという経緯があるとおそらくこうはいかない。むしろ良くない思い出として処理され、未練を感じる語り口になることだろう。

そこで思ったのだけど、この感じってもしかして「部活頑張ってました!」に近いのかもしれない。めちゃくちゃ辛いわりにはリターンが少ないし、お金になるわけでもない。でも3年間一心不乱に打ち込みましたというような部活経験があるようなひとはその頃を語るときに”やりきった感”を交えながら語ると思う。やりきったというある種の成功体験というわけだ。

まあ僕は学生時代英語部という河原の石の裏みたいな部活だったし、そもそもやりきってないのでその辺り憶測でしかないのだけど。そのうえバンド活動で言うと人生ベットしてリターンが少なすぎたのでリスキーすぎだろと言う意見もあると思う。ただそういうところじゃないんだよね、と世のバンドマンからは一定の理解は得られるはずだ。

今回はかなり少数での会となったけど、世間もそろそろ落ち着いているような気がするし盛大に”あの頃会”みたいな大きめの宴会したいな。思えばライブのたびに20人規模の打ち上げしていた。月に何本かはライブをしていたのに。そんな日々はもう訪れることはないだろうけど(訪れたら大変すぎて死んじゃうので)、節目節目で記憶の答え合わせでもしていこう。

バンドやってたのが夢の中のできごとのように思えるほどに時間によって思い出が希釈されはじめているような気がするなあ。

宴席のごちそう的なもの

 

 

30年越しに知る山中の穴あき柄杓の謎

妻の出産前、小学生の頃に日蓮宗の総本山、身延山に行ったことを思い出した。どういう経緯で行ったのだったかとんと思い出せないが、道中の山の斜面におびただしい数の穴あき柄杓が刺さっている光景があったのはよく覚えている。

身延山というからにはその名の通り山である。山中に向かって車を走り進めていたわけであるが、なぜそこにあのような柄杓が…?と不思議に思ったのだ。穴あき柄杓といえば船幽霊である。

ja.wikipedia.org

船幽霊といえば海の話。なぜ海の話のグッズが山の中に?と訝しんだものの同乗しているお坊さん、祖母に聞いても答えは出なかっしそれ以上調べようもなかった。ちなみに小学生でなぜ船幽霊のような渋い話を知っていたかというと、その少し前「まんが日本昔ばなし」によってテレビアニメで履修済みだったのだ。めちゃくちゃ怖い話だなということできちんと頭に叩き込まれていた。あのアニメってたまに日本各地の伝承系のお話があってそれがなんか変な怖さがあったよな…今見たら面白さしかないのだろうけど。

話が逸れたが穴あき柄杓で船幽霊と考えたのは今考えてもまあ妥当かなと思う。妥当かもしれないけど理由がわからない。謎は謎のままだ。だがしかし、あれから幾星霜、現代には人類の叡智、インターネッツがある。ヒットしそうなワードをチョイスしGoogle御大にお尋ねしてみたところ、以下のリンクが施された。

www3.town.minobu.lg.jp

サイトを確認すると柄杓について以下のような記述が。

産児神(さんごじ) 安産を祈願して柄杓(ひしゃく)の底をぬいて奉納する風習が、今に伝わっています。

これだ…!!なんと安産祈願だったのか、あれは。なんで柄杓の底を抜いた状態で斜面にぶっさすことが安産祈願になるのかわからないけれども、何かしら希望めいた祈りがあそこにはあったのだな。船幽霊全然関係なかった。怪談じみた話に結びつけてしまって申し訳ねえ。いやそれにしてもすごいな、ネットは。30年以上前の謎を指先ひとつで解決してしまうのだから。なんで穴あき柄杓が安産祈願まではわからないだろうとダメもとで調べてみたら穴あき柄杓は水を通す=すんなりものが通る=子がすんなり生まれる=安産💡という論法らしい。ちょっと「ん?そうなん?」と思わないでもないが、穴あき柄杓の謎まで知れてしまった。やっぱりインターネッツすごい。

ちなみに静岡は伊豆あたりに音無神社という神社があり、そこでも穴あき柄杓が奉納されているとのこと。静岡東部の方の風習だったりするのかもしれない。

結果的に安産祈願だったのだなと知れたわけだけど、これを出産間近の頃に思い出したというのが何やら運命のようなものを感じた。しかも安産祈願と知らずにふと思い出して調べてみたら安産祈願でした、というあたり特に。脈絡がないようでがっつり脈しかなかった。

結局安産だったのかというのは僕には判断しかねるところではあるけれど、無事出産を行えたのだから産児神効果ここにありってことで素直にありがたがっとこうと思う次第。

みなさまにおかれましても子供の頃謎でしかなかったものをネットで調べてみるのもよろしかろうとお薦めいたします。意外な事実がわかっちゃたりするやも。

 

夢の荒唐無稽さ、ある意味でのクリエイティブ説

今週のお題「初夢」を見かけ、何かネタになりそうな夢を見たら乗っかろうと思っていたが、新年も10日以上経過していながら該当しそうな夢は見ていない。というよりも夢を見たのかどうかも怪しい。おそらく覚えていないだけなのだろうけど。

それでも少ない持ち玉の中から捻り出すと、”ちいかわ”の正体が語るのも憚られるような悪辣な卑劣漢であったというのをひょんなことから知ってしまうという知りもしないちいかわに対しての妬みじみた夢くらいだ。肝心のどう悪辣かと言う部分はまったく覚えてない。もしかしたらちいかわが(おそらく無断で)テキ屋ののれんに使用されていたのを見かけたのでその関係で勝手に悪と結び付けたのかもしれない。テキ屋=悪ってことではないのだろうけど、ひどいところはひどいと聞くし。

そんなわけで初夢ということに関しては大して語ることもないのでかつて見た夢などについて綴ってみようかと思う。以前も夢の話に触れたことはあるので今回以外の話は以下のエントリーで。

 

takian2000.hatenablog.com

最近こういうわけのわからない夢をあまり見なくなってしまってちょっと寂しい。そしてかつては何度も似たストーリーの夢を見たものだけど、それも最近ではほぼない。

例えばよく見た夢で言うと、いきさつはともかく、最終的にそこそこの傾斜の斜面を全力で駆け下りる夢をよく見ていた。斜面を全力で駆け降りるとそのうち走ることに対して足が追いつかなくなりすっころぶ。通常であればつんのめって宙に浮いてそのまま斜面を転げ落ちるということになるのだが、そこはやはり夢。そのまま大きく宙に浮き、スキーのジャンプの要領で空を舞うのだ。そして着地時、斜面に叩きつけられそうになって「もうだめだ…!!」と覚悟を決める。

こういうパターンだとそこで目が覚めるのがお約束だと思うのだけど、この夢の場合そこで目が覚めず、なんかうまく着地しちゃってそのまま走り続けてしまうのだ。ザ・ゲーム脳。自分のことソニックかなんかと思っているのかもしれない。

けっこう何度も見た夢だったし、せっかくだからと今ネットで調べて見たら坂道を駆け下りる夢は以下のような暗示であるらしい。

坂道を駆け下りる夢はケアレスミスや準備不足が原因で失敗する、あるいはライバルに足を引っ張られて目標達成を逃すことを表しています。

なるほど。この夢を見ていた時期はガチバンド活動をしていた時期だったので思い当たるフシがないわけではない。ただ、この夢を見てるということはうまくいっていないのは他人のせいにしているということでもあるわけで、あまり良い傾向ではなかったということだな。疲れてたのかもしれない。まあ疲れてた、うん。それを考えると今はこういった夢は見ないので当時よりは健全な精神状態であるともいえる。最近他人と競うようなこともないのでそれもそれでどうかと思ったりはしてしまうけれども。

他にも坂道に関わる夢というのは色々種類があるようなので気になる方は以下をご参照ください。

【夢占い】坂道の夢の意味は? 上る・下る・転げ落ちるなど状況別に解説|「マイナビウーマン」

この他にも自分の意思とは無関係に宙に浮いてしまう夢、トイレの床がありえないくらい水浸しになっている夢(しかも汚い)という夢を繰り返しよく見ていた。トイレの夢はけっこう最近でも見たかもしれない。

トイレのほうはどうやら健康状態が悪いか金運アップの暗示らしい。振り幅だいぶあるな。金運はともかく健康状態に関しては人生で健康であったタイミングなんて生後7年くらいしかなかったので今更感はある。この際金運アップということにしておこう。

夢の中の荒唐無稽さというのは割と好きだし、ひとの夢の話というのも意味不明すぎて結構好きだったりする。頭の中でおもしろい夢をこさえてここで披露できたら良いな、などと思うので今後ともひとつよろしくお願いしやす。

夢の中のような写真(現実の千葉の海)この景色が夢に登場したらろくな夢ではないだろう

 

 

プルドポークって言われもピンとこないかもしれないけど割ける洋風角煮的なことです

勢いに任せてプルドポークを作った。

残骸っぽいけど完成品

ご存じない方に説明しておくとアメリカのBBQ料理で、しかも三大BBQ料理ということらしい。(残り二つはスペアリブとブリスケットの由)詳しくはWikipediaご参照くだされ。

 

ざっくり言うと洋風の豚の角煮を崩した食べ物である。こう言うとなんだか良さが全く伝わらないような気がするけど、非常に美味。

少し前に近所の喫茶店でプルドポークサンドといった形態で提供されていものを妻が食べたことにより初めて知った。アメリカではど定番もど定番らしいけれども全然知名度が低い食べ物だ。ただ、そこを考えると日本の納豆だって海外のひとたちはあまり認識していないようなのでそんなものと言われればそんなものかもしれない。納豆がどういう食べ物か知ったら海外勢はいったん硬直するのだろう。それに比べれば知らないだけで実にすんなり「食べたい」と思える食べ物である。

たまにこういったよそで食べたものを家で作りたくなる。しかもプルドポークに関しては肉塊を調理するということに非日常を感じられるし、なんだかテンションがあがる。だってほら、これですよ。

1.2kgある。賢さをかなぐり捨て、この肉塊を可愛がってやるのだ。

まずはフライパンで調理しやすい大きさに切り分ける。少し勿体無い感じがするけどレシピにそうしろと書いてあったので素直に従う。指示待ち調理。

別にそのまま取り扱ってもよかったのかな

これにスパイス(パプリカ、クミン、ニンニク等)を揉み込んでいくということなのだけど、チリパウダーにはその手のものは大体含まれているので横着してパウダーを揉み込んだ。

紅に染まったおれ

「あー、紅の豚だなー」と思ったけど口に出してしまったら家庭内不和が生じること請け合いだったのでぐっと飲み込んだ。こういった類の発言を我慢できなくなったときが自分の中の若さが完全に死滅したときということなのだろう。

余計なことを言わないうちに次の調理工程へ。表面を全体的に焼く。

これを2ターン。別の料理としておいしそう。

ザ・BBQ的な見た目であるが、今日はここで食べてしまいたくなる気持ちを堪えてさらに手を加える。鍋でBBQソース的なもので煮込むのだ。レシピによるとケチャップ、ニンニク、ソース、醤油、たまねぎやらを合わせたものとある。

それって要はこう言うことでしょ?

黄金すよ、黄金。

レシピを調べているときにエバラのサイトに行き着いたときには膝を打った。なるほど!そうですよね!と。前述したものが大体入っているし、名前こそ「焼肉のたれ」とされているけれども要はBBQソースだ、これは。いやいや、怠けさせてもらってしまってすみませんなあと1瓶全てぶち込んだ。

この汁うっめえんですよ

ちなみに焼肉のタレと水を同量、それにケチャップを適量という指示だったが、肉が浸るくらいに水分が欲しいということだったにも関わらず少し足りなかったので水を少し足し、薄まってしまった分はソースを追加した。ソースもさまざまな具材を手間ひまかけておいしいものにしたタレなのだから問題なかろう。あの手間かけているものがあの値段で売っているのって冷静に考えるとすごいな。

そして煮込むこと2時間。

地獄っぽさのあるビジュアルになってきた

結構いい具合なのではと眺めていたところに妻がが現れ「味見させてー」と言うので小さめの塊を食べてもらった。リアクションは上々。よし、そろそろ頃合いだ。

磯のようだ。塊の裏にカニとかいそう。

これをフォークで割いていくのだけど、じっくり煮込んだとはいえ結構大きい塊だし本当に大丈夫なものかと思いながら引き上げ作業をしたところ、持ち上げただけで崩れるほどに柔らかく煮込めていた。これは…勝つぞ…!!

いざ、プル!

おっほー

力をかけなくてもなくどんどこ割ける。この感覚はもはや”ほどく”という感覚である。肉をほどくなんて日常でなかなかない。我ながらこりゃええもん作ったなあと思いながらほろほろと肉の繊維を積みあげた。

で、冒頭の写真というわけである。

もう一回載せちゃおう

ここまでできたところで透析に行かなければいけないのでまだ味見程度しか味わえていないけれども、「勝利」そのものの味であった。今夜の晩酌が楽しみすぎる。

肉が美味しいのは言うまでもないが、実は見逃せない伏兵がいる。

なんか色々染み出している汁

煮込んだこのスープだ。これを味わわない手はない。みんなどうしてるのかとさらっと検索してみたところ、これでカレーを作ったりすると良い塩梅らしい。なるほど、確かに。あとは妻に相談したところ野菜を足してそのままスープにするのもありだよね、という話になった。じっくり味わおう。

完成したプルドポーク、パンに挟んだりご飯にオンしたりその食べ方は変幻自在だ。冷凍もできちゃうし作り置き料理としても優秀すぎる。

今回は色々手を抜いてしまった感じはあるけれども、ハーブなどにこだわって煮込むスープをアレンジしてみるのもありかもしれない。

一応材料書いときましょうか。

・豚肩ロース 1.2kg

エバラ焼肉のタレ 200mlくらい(一瓶)

・水 300mlくらい

・ケチャップ 大さじ5くらい

・ソース 5回しくらい

よほどのことをしなければ大概おいしくなると思われます。あなただけの味付けを見つけてね!と、昔のゲーム攻略本方式「全部教えてくれんのかい」で本日はこれにて。